2024年2月末に新卒で入社したアマゾンウェブサービスジャパン合同会社(以下、AWS Japan)を退職しました。2023年4月に新卒としてAWS Japanへクラウドサポートエンジニア職として入社し、11ヶ月間業務に従事しました。
在職中には多くの方にお世話になりました。この場を借りて改めて感謝いたします。通常の業務のほかにFamily Dayのボランティアに関わり、他の職種の方々とコラボレーションできたのも思い出深いです。
なぜ退職したのか
主な退職の理由は以下です。
(1) 自分で手を動かしてオーナーシップを持ち、問題を解決したいと思った。
サポートエンジニアはお客様の課題に対して、調査や提案を行えます。ただし、提案を採用するかはお客様が最終的にオーナーシップを持って決定します。場合によっては、根本的な問題を解決できるとは限りません。もし、自分が当事者ならば、根本的な解決に取り組めたと思う場面がしばしばありました。私は、自ら手を動かして問題を解決することが好きなため、サポートエンジニアという職種が自分にあっていないことに気づきました。
(2) 技術力を評価されていると感じなかった。
自分のスキルが活かせていない、評価されていないと感じた点も退職に至った理由の1つでした。上司から技術的に高度な取り組みが評価されたと感じる機会がなかったです。むしろ、いかに決められた仕事をこなすかを評価されているように感じました。この先、自分がこの環境に残りたいと思えず、技術を評価してもらえる環境で仕事をしたいと感じていました。
メリット
AWS Japanを離れてみて、以下のメリットを改めて感じました。
- 会社の社会的な信用がある。
- 一般的な日本の新卒に比べて待遇や福利厚生がよい。
- 新卒同期が優秀で、なおかつ人間性が素晴らしい。
- AWSのリソースを自由に触れる。
- AWSの裏側を知れる。
転職先
SREやITインフラのポジションで転職先を探し、2社からオファーをいただきました。そのうち1社である株式会社メルカリに2024年3月より、ソフトウェアエンジニア(Database Reliability)として入社しました。オファーの内容には満足しています。
FAQ
社内転職は考えたか
はい、考えたものの日本に希望するポジションが残念ながら見つからなかったです。海外でもMinimum Qualificationが厳しかったです。
レイオフ/PIPで解雇されたか
いいえ、自己都合で退職しています。
RSUはもらったか
いいえ、もらっていません。
短期の転職はマイナスか
はい、早すぎるとマイナスになりやすいと思います。短くても1年前後は在籍したほうがよいと思います。面接で納得される理由を、きちんと用意すれば、ある程度のマイナスはカバーできるかと思います。
後悔はあるか
いいえ、基本的にないです。あえて言えば、在職中に開発した社内向けツールの海外展開や、アイデアをあたためていたツールを開発して業務改善をできればよかったです。
なぜAWSに入社したか
クラウドプロバイダーの中でシステムの裏側を知れることに魅力を感じました。クラウドプロバイダーで技術力を活かして、難しい問題を解決したいと思っていました。実際には理想と現実のギャップを感じていました。
新卒での入社をオススメするか
技術が好きで将来的に開発や運用に取り組みたければ、新卒でサポートエンジニアになるのは、オススメしません。転職する際のキャリアが狭まることが理由です。私も転職活動でソフトウェア開発やシステム運用の職務経験がないことで苦労しました。中途入社で過去に開発や運用の経験があると状況は変わると思います。
転職活動では年齢を重ねるほど実務での経験や成果を求められるため、若いうちはポテンシャルも加味されてジュニアクラスのポジションで転職できるとは思いますが、経験年数や年齢が増すにつれて難しくなると思います。より正確にいえば給与や経験年数にあうポジションに転職できる可能性が低くなると思います。仮に新卒で入社した場合も長く在籍するのはオススメしません。
参考リンク
同様の事例のリンクをみつけました。InterviewCatの内容は自分の感じる意見と重なる点が多かったです。マイクロソフトサポートの新卒でも1年前後で転職している事例は、自分の意思決定の参考になりました。
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