修士課程を終えて

自己紹介

東京工科大学に学部と大学院をあわせて6年通いました.所属していた研究室はクラウド・分散システム研究室です.高校生ぐらいからネットワークやサーバをはじめとした分散システムに興味があり,個人的にLinuxでWebサーバやDNSサーバを構築していました.大学の入学後もセキュリティ・キャンプやイベントNOCチームへ参加していました.

大学の入学当初

学部1年の入学当初から早く大学を卒業して就職するつもりでした.なぜなら,第一志望でなく浪人して入学したためです.入学当初は大学の良さが分からずにいました.就職を意識していたこともあり, 学部1年から3年まではいくつかの企業でインターンシップやアルバイトに勤しんでいました.特にヤフーでの黒帯インターンシップは自分の目標とするエンジニアに出会えた良い経験でした.企業でのインターンシップやアルバイトの経験を通じて自らの技術力を把握できました.また,就職する際のイメージを具体的にできました.

研究室への配属

ネットワークや分散システムに興味があるため,クラウド・分散システム研究室を選びました.指導教員は企業から大学に着任されたこともあり,グローバルで働いた経験や専門性で尊敬できる方でした.一方で要求されるレベルの高さに配属当初は苦労しました.研究室では個人ごとに半期に1本のテクニカルレポート(2段組み,6-8ページ)の執筆が要求されます.配属されるまで6-8ページにおよぶ技術的なレポートを執筆した経験がなく当初は戸惑いました.振り返るとテクニカルレポートの作成は良い経験だと思います.特に文章や図で的確に説明する能力は向上しました.

大学院(修士課程)への進学

ある程度実務の経験があるため,学部卒である程度のIT企業には就職できる自信がありました.自分の実力を伸ばすために時間とお金を費やして大学院に進学するのも良い良い気がしました.経緯や参考になった書籍は下記の記事で紹介しています.

就職すべきか進学すべきか、それが問題だ | クラウド・分散システム研究室

大学院(修士課程)を振り返り

大学院への進学はとても良い選択でした.特に英語力や専門性,論理的な思考力や精神的な強さが進学前に比べて格段に向上しました.いつも”苦労しながら障壁を超える経験”を繰り返し,成功体験や自信を重ねてきた結果だと思います.

研究のテーマ決めや論文執筆,実験やデータ解析は苦労の連続でした.特に英語で論文を執筆する作業は基礎的な英語のスキルが足らずに苦労した記憶があります.3時間で数行しか書けず挫けそうになったことをよく覚えています.足りない実力は時間でカバーしようと休日も含めて最大限に時間を費やしました.何事も出来ないままにせず,出来るように努力することが大切だと思いました.

インドにあるAmity University Mumbaiの学生との研究プロジェクトも苦労した経験でした.英会話をする経験が少なく最初は大変でした.一方でこのプロジェクトで英語での会話をする機会があったおかげか,ポルトガルで開催された国際会議では英会話への抵抗感がまったくなかったです.インドの学生から学ぶこともありました.インドの学生は成果を残そうとするモチベーションの高いです.彼らはたとえ大学へ進学しても成果物がなければ良い仕事につけないそうです.IT業界のグローバル企業でインド出身者が多い理由が分かった気がしました.

今後の展望

2023年3月に大学院を修了し,2023年4月からAWS Japanに新卒で入社しました.仕事でも分散システムやクラウドに触れていく予定です.大学院でやり残したことはあるため,社会人大学院への進学を考えています.自分が納得いくクオリティの成果を出したい気持ちがあります.ご飯や呑みの機会があればぜひ声をかけていただけると幸いです.

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