これまで使っていたスマートフォン(端末)が電源周りの不調を訴えている。USB経由の給電だと問題ないがバッテリからの給電だと突然、再起動を繰り返し始めてバッテリ残量が0になる。バッテリを交換しても同様の症状がみられる為、スマートフォン(端末)を買い替えることにした。
スマホの月額料金が高い
これまでも思っていたが機会が無かった為、特に気にするわけでも無かった。が、機種変更するのがチャンスだと思いMVNOについて色々調べてみることにした。
(現状) au: 約8000円/月
スマートフォン(端末)の新規購入
購入にあたってWebの記事を探してみたところ次の候補が上がった。いずれも、コストパフォーマンスで考えると文句なしのモデルである。
- SAMURAI MIYABI
- SAMURAI REI
- HUAWEI P9 lite
当初、この中のSAMURAI MIYABIを購入候補として決めていた。しかし、SAMURAI MIYABIにバックドアが存在している可能性があると判明した。
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スマホ選びは白紙へ
この一件からスマホ選びには、「中国製でない(セキュリティ上の問題がない)、コストパフォーマンスが高い」が条件として挙げられた。その結果、AsusのZenfoneが候補に上がった。
- ASUS Zenfone 2
- ASUS Zenfone Max
- ASUS Zenfone selfie
これらのスペックを比較した結果、Wi-FiのIEEE 802.11 acをサポートしている点、CPUのスペックが高い点を考慮してZenfone2に決定。メモリは2GB、サイズは5.5インチで十分。
購入はASUS公式のオンラインストアで購入した。ケースと保護フィルムとSDカードがセットであれば30000円を超えていても十分に満足できた。これで端末は決まったので通信回線の契約に移る。
MVNOが多くて決められない
MVNOが想像していた以上に多くあり驚いた。それと同時に、選択肢が多すぎて決められないことに気がついた。そこで、自分の重要視するポイントに絞って比較することにした。自分が意識したポイントは以下の3点。
- 通信速度(上り/下り)
- 手続きの手軽さ
- 契約者の年齢制限
au系MVNO
まず、通信速度を考えるとMVNOで高速なのはau系MVNOだ。現在、サービスを提供しているのはUQ Mobileとmineoの2社だけである。しかし、au系のMVNOでは利用できる端末(機種)に制限がある。
au系MVNOでの注意
auが使用している帯域はPHSの帯域と近接している。そのため、au回線を利用するにはPHS保護の技適が取得されている必要がある。この技適を取得してる海外メーカは少ない。そのため、利用できる端末が限られてしまう。最近は、Zenfone Goが使えるようになった模様。しかし、依然として使える端末の種類は少ない。以下の記事も参考に。
softbank系MVNO
ほかに通信速度で考えると高速なのはY! Mobileが考えられた。Y Mobile!は唯一(おそらく)のソフトバンク系MVNOで通信速度もかなり速い。未成年契約もできる為、契約しようと考えて手続きを途中まで行った。が、未成年者が契約するとなると契約に必要な書類(親権者の確認書類/利用者の確認書類)が多く手続きが非常に面倒であった。
さらに、詳しく調べると契約の形態も2年縛り+自動更新という現状とあまり変わらないことに気が付き断念。
docomo系MVNO
その結果、docomo系のMVNOに絞られた。とはいっても、docomo系のMVNOが最も多く全体でみれば選択肢が3つ前後減っただけでしかない。docomo系のMVNOで候補に上がったのは以下。
- Freetel
- BIGLOBE SIM
- mineo(docomo)
MVNO格安SIMの速度比較 8月 IIJmio/mineo/楽天モバイル/FREETEL/OCN/BIGLOBE/DMM/UQ mobile他 | 格安スマホ回線研究所
速度の一覧からスピードが出ているものをピックアップした。この中で未成年契約が可能なのはmineoだけであった。したがってmineo(docomo)で契約することにした。
mineoでの契約
mineoの公式サイトで申し込み手続きは非常に単純でわかりやすかった。また、申し込み審査の結果も翌日には届いていた為、対応が早く信頼性も高いように思った。
申し込み審査が通らず
一度,申し込み審査するも審査が通らなかった。その理由は、次の2点を両方満たしていなかった為であった。
- MNPの前後で契約者名は同一である必要がある.
- mineoは契約者名義のクレジットカードが必要である.
当初、MNPによる番号引っ越しを想定していたが未成年のMNP移行は自分の場合、非常に手間がかかるため断念し、新規契約を行うことにした。
新規契約を申し込んだところ審査が通り数日後にはSIMと契約書面が届き使いはじめることが出来た。
サービスは良好
使い始めたが現在のところ、これといって問題は無い。mineoスイッチのアプリは結構、便利だと感じた。これで安いのが信じられない。mineoのメールはorigin@mineo.jpで取得できるが、セキュリティの面に多少、不安はある。トータル的に見てかなり良い。しばらくこのまま使っていきたいと思う。
auでのMNP諸手続き
当初はMNP移行を想定していた為、MNP予約番号の問い合わせ窓口に何度か電話をかけた。
MNP予約番号の取得
MNP予約番号の取得は電話窓口のみ(スマートフォン利用者の場合)である。から、[au MNP]で検索するとau公式サイト(解約・他社へのMNP転出をご検討中のお客さまへ)にたどり着く。引き止めに応じるほど余裕はないので以下を機械的に作業する。
- ページを下にスクロールして「 利用する機会が減った/不要になった」をクリック
- ページを下にスクロールして「ご解約に進まれる方はSTEP2 ご解約前の注意事項へ」をクリック
- ページを下にスクロールして「MNP」をクリック
MNP手続きの窓口への電話番号が表記されているのでその番号へ電話をかける。電話をかけるときはメモを準備しておくと良い。電話では、利用サービスの選択と次の2点を自動音声の指示で入力を促される。
- 契約している電話番号
- 暗証番号(4桁)
しばらくするとオペレータへ繋がる。オペレータへ「MNP予約番号を取得したい」旨を伝える。この時、引き止めが始める。細かくのは面倒なので大まかに以下を列挙しておく。
- MNP転出する理由(MVNOに移行するため)
- 引越し先の候補(FreetelとY! Mobileをあげておいた)
- auでMNP移行すると約12000円がかかることの説明
(9000円(解約料)+3000円(MNP転出手数料))
(無論、引っ越せば1年以内に差額を取り戻せるから構わない) - auでも月々の料金を安くするサービスがあることの説明
(自分の場合、端末が故障したことも伝えたところ、転出時にかかる手数料分をクーポンとして適用するとiPhone SE 16GBでデータ通信3GBつけて5000円と説明された。)
一通り説明を終えると発行手続きに進む。発行手続きに入るとオペレータが数分、席を外すので待つ。少し待つとオペレータが発行したMNP予約番号を読み上げるのでメモする(メモ帳はここで使う)
SMSでも送ってくれるのでメモとすり合わせすると良い。希望に応じて葉書も送ってくれるので希望した。以上で発行手続きは終了。
MNP予約番号の再発行
MNP予約番号の再発行には「MNP予約番号の取り消し」→「MNP予約番号の発行」という手続きになる。手続きの際は「MNP予約番号の再発行をしたい」と伝えると面倒でなくなる。
MNP番号の取り消しは、理由が聞かれるので予めオペレータへ理由を先に伝えると煩わしさがなくなる。また、発行時も「MNP予約番号の再発行したい」と伝えることで再度、契約にかかる料金の説明なども省くことができる。
auを解約
今日, auへ解約の手続きに行った。するとMNP予約がされていると解約手続きが出来ないことが分かり、店頭でお客様センターへ電話をかけ、MNP予約の取り消しを行った。予約の取り消しには1時間程度かかるため待つ必要があり、1時間後に再度、店舗へ向かったところMNP予約の取り消しが完了し解約手続きが行えた。解約に12000円がかかるが移行後の月々の料金との差額を計算すれば1年以内に取り返せるので問題ない。
解約する際にポイントが1300円分残っていたため超高級な充電ケーブル(2000円)と交換してきた。ちなみに差額は現金で支払いした。iTunesカードで交換して金券ショップとかで換金したらとか考えてしまった。
感想
auから開放されたことで月々の料金が安くなったので満足。auショップの開店前から並んでいたが、前に並んでいた人も解約手続きをしていたのでMVNOに乗り換えたのかも。
広告で基本料金を半額にするとか縛りの自動更新をやめると言っても一過性に過ぎない気がしてならない。総務省の行政指導も強制力は無いわけであって既存の3キャリアは本気で改革する気が無いと思われた。
電力の自由化にも代表される新規参入による利用者の選択肢の多様化は企業に対して競争力を高めるという点において有意義であると感じた。
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